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廃棄物処理業 A社 ~事業計画の大切さ~

◆概要

A社は、個人で手荷物等の配送業務を手掛けたところが始まりで、大手宅配業者の専属企業を経て、現在廃棄物の処理・運搬業を営んでいる。時代の変化を捉えて、運ぶモノを変えつつ、家庭や企業間を運送により結ぶパイプ役として活躍してきた。特に近年、廃棄物への3R*1(リデュース・リユース・リサイクル)の高まりから、集配した金属類をただ運搬するのではなく、高精度に分別することで、再利用金属の販売にも力を入れている。

◆環境の変化

再利用金属にも通常の金属と同様に、取引相場が存在する。今までは安定的であったこの相場が、昨今の世界同時不況のあおりを受け、大きく乱高下してしまった。このため倍以上に高騰した時に涙を呑んで仕入れたものが販売時には半分以下に落ち込んでしまい、粗利益ベースで大きな赤字を被る結果となった。
ちょうど分別工場付近の住民から生活環境配慮を理由に立ち退きを迫れら、多額の投資を行って工場を移転したばかりであっただけに資金繰り的に大きなダメージを負ってしまった。

◆事業計画と実践

相談時には完全に収入(キャッシュ・イン)と支出(キャッシュ・アウト)のバランスが大きく崩れてしまっていた。このため、キャッシュ・インを上げる策とキャッシュ・アウトを下げる策を同時に行う必要がある旨を説き、実践してもらった。
キャッシュ・インを上げる策としては当然収益性を上げる必要がでてくる。よって売上回復策とコスト削減策を社長主導のもと行う、事業計画を作成した。
キャッシュ・アウトを上げる策として、その事業計画をもとに複数の金融機関と交渉を行った。俗にいう『債権者集会』のようなものを数回重ね、了承を得た。ちなみに金融機関への依頼内容は、1年間程度の返済猶予と月次返済額の減額である。

◆現在

社長主導で作成した『出来る計画』であり実現可能性は高く、月次の計画達成状況も良好である。このため、当人のモチベーションも向上しており、現在資金繰りも大幅に安定している。